自分の指紋を綺麗に2値画像化する
自分の指紋を綺麗に画像データにする必要があって、いくつか試してみた。あくまでも自分の指紋を綺麗に取ることが目的なので、犯罪捜査のように何かに付着した指紋を採取するというものではない。
結論から言えば、
現状これが安価で簡単ですぐできる手法だと思う。スキャンした画像がこちら↓
セキュリティの観点からこれぐらいしかお見せできないが、いや昨今はこれぐらいでも危ないかもしれないが、どこが面に接しててどこが接してないかがハッキリ分かる。拡大して見てみると
黒い隆線の中にポツポツと白い丸があるのが分かるだろうか。おそらく汗腺だと思う。汗腺じゃないかもしれないけど。
若干前処理をして、2値化するとこんな感じになる。このように2値化しておけば、アレソレが可能になる。
他に試した方法
結果的に鉛筆で塗るのが今の所ベストな方法という結論に自分は至ったが、他にも試している。
朱肉
一番最初に試したのは、「インク」で指紋を取る方法だ。ただ、これは正直あまりうまくいくとは思っていなかったし、実際うまくいかない。
こんな感じでムラができたり、凹凸のコントラストがあまり出なかったりする。押印時に、凸部についてたインクがその周囲に回り込んでしまうのが原因の一つだ。「マージナルゾーン」で調べると良い。
粉
現場に残った指紋の採取方法に「粉末法」というのがある。科学捜査で使う粉は、指紋採取用に調合されたアルミパウダーらしい。
ここにそう書いてた。
ただ、そんなんいちいち買う気になれず、別に自分らは現場に残った指紋を採取するわけでもないし、とりあえずラボにあった「タルク粉」を使ってみた。白いサラッとした粉末だ。
手順は非常に適当だ。
結果
iPhoneカメラ直撮りで画質が荒くて分かりにくいのが申し訳ない。インクの時よりは細かく指紋が取れてコントラストもそれなりにあったのだが、やはりムラが出てしまう。アルミパウダーとかでやらんと多分ダメだと思う。あと粉をいい感じに落とすのはまぁまぁテクが要る。
...
ということで鉛筆に落ち着いた。今後は自分の指紋を全部データ化して、有事の際に備えておこうと思う。
あと、そんなんじゃなくて現場に残った指紋を採って悪いことをしたい場合、こっちを見た方がいいと思う。