おたくのテクノ

ピアノ男(notピアノ弾き)のブログ

回想・感想20230523

ブログを書いてる暇が一時的に無くなってしまってから13日が経っていたので、書くことに。数週間前にはフォロワーが減ることしか書けなくなってしまったと嘆き、はてなブログへの移行を弱く宣言していたのに、既にツイート量も復活しつつあるという有様だ。ちなみに定量的な話をすると、フォロワー数は減り続けている。俺のツイートが食えねえってぇのか?

 

この空白期間中に、引越し先がほぼほぼ確定した。関東の皆様におかれましては遊びやすくなると思うし関東のイベントにも出演しやすくなると思われるので、是非お呼び頂きたいし自分も行動していきたい。新コロに対する風向きが変わってオフラインイベントが活発になってきた情勢とは裏腹に、一昨年・昨年はあまりにも外に出ていなさすぎた。こういうのは言わないほうが良いというのは百も承知であけすけに話すと、今年も極めて暇で、4月の岡崎でのイベント出演の1回しかライブをしておらず、今後の予定も一切ない(だからこそひかりのラウンジの温情に心救われた所はある)。しかし制作の手を止めていたわけではない。発表したいもの、やりたいことが山ほどある。とはいえあんまり忙しくなりすぎたくはないものですが……。

 

空白期間中に、美術のコンペティションに応募するための資料を作っていた。はっきり言って自分は正規の美術教育をこれっぽっちも受けておらず、ここ数年の間に意識的に本を読みかじったり展示を観に行ったりしただけの、まぁワナビーと言っても差し支えない者だ。それでも応募したのには2つ理由がある。

 

一つは、明確に締め切りがあるもの向けて体裁を整える、努力する、ということを久々にやりたかったという事。今、2000ではずっとアルバムの制作をしているのだが、ステークホルダーはメンバー以外にいないし、メンバーもともに音楽を生業としておらず別の仕事で生計を立てている事、無理はしないという方針がある事、このことから厳格な締め切りは基本設けていないし、仮に設けても守る必要性は薄いのだ。*1ことピアノ男ソロの作品に関しては余計守る必要がない。

では、自分に外注の音楽仕事が無かったかと言われると、そんなことはなくて比較的タイトな締め切りの案件をいくつかこなしていたのだが、*2他者の指揮に従う制作の締め切りとはまたワケが違うのである。自分に全権全責任がある制作の締め切り、というのが大事だ。

自分個人の制作となると、無限にこだわろうと思えばこだわれてしまう。そして納得したくなければ、好き放題納得しないことができ、発表しないことができる。すると、一生作品を世に出さない、ということは容易に可能だ。そういった状況の中で「納得する」「納得いかなくても世に公表する」のが作品を作るということだと自分は現時点で思っていて、締め切りはそれを促進するものだと捉えている。

 

もう一点は外交だ。

色々作ってみていると、自分がどこに向かっているのか、どこに向かうべきなのか、容易に分からなくなってくる。そういう中で、かつて閃光ラ◯オットに応募してみたり、出れんのサ◯ソニに応募してみたりと、明らかに分野違いかもしれないものでも何かチャンスをつかもうとガムシャラに応募していたことを思い出した。そういった経験を経て、音楽については方向性の取捨選択を少しずつできるようになってきた。美術についても、今の自分がどれほど適性があるのか見極めるために(結果によってはその道を諦めるために)、ヤケクソで応募してみるのがいいと思った。

作っているものが良いものなのか、自信を持てなくなってくる。マスターベーション度高すぎになってないか、と不安になってくる。そういった時に他者の意見をもらうのは壁を突破するキッカケになる、というのはもはやセオリー通りかもしれない。ここで他者として誰を選択するか、というのも重要だ。しばしば自分の意図するところを理解してくれる信頼できる人(くだけて言うと仲いい人)を選択する。ただ、これを続けていると、身近な人々に過度に最適化された作品になっていく恐れはないか。それはそれで尊いのだが、いきすぎると危ない。

トータルで見て自分が楽しんでやれること、自分が最終的に納得できるということ、これは大前提。その上で自分は、残念ながら自分の欲求"のみ"に従って作品を作るという才能がない。第三者の視点を多少なりとも意識している。だから作品が誰の相手にもされないというのは結構自分の心に悪影響がある。身内だけに評価される、というのも満足できない。万人とまではいかなくても、身内を一歩飛び越えた所にも訴えかけるものを作りたい。その飛び越えた所に意見を伺う(=外交)のも時には必要なのではと思った。

 

さて、当たり前すぎる話を書くためにまた無駄に時間を使ってしまった。文章も冗長かもしれない。もっと気楽にブログを更新したいものだ。やっていたことは他にもあるので、やる気があれば書きましょう……。

*1:もっともParasitic Dominatorに限ってはマルチネ社長によって締め切りが設定されていたが

*2:つまり自分は締切を守れる側なので安心して仕事を振ってください!